わけもなく近所のビジホに泊まった話

わけもなく近所のビジホに泊まった。ただ非日常を味わいたかっただけ。分かります?僕は自分が何を言っているのか分かりません。


閑話休題。3月某日。コロナの影響でビジネスホテルの宿泊代が安いとの情報を仕入れた。僕はいつのまにかビジネスホテルのフロントに居た。言い訳しておくと、宿泊した時期は今ほど自粛要請が強くなかった。


あえて近所のホテルに泊まることに風情があると考えた僕は家から徒歩20分程度のホテルをチョイス。近ければ近いほど良かったのだが、値段の関係で少し遠くなってしまった。


フロントでチェックインを済ませ客室へ。ビジホのベッドを見るとテンションが上がる。

ここ最近では珍しく、カードキーではなく普通の鍵だった。


部屋の鍵。ホテルキーチェーンに風情を感じる。


ここでコンタクトの洗浄液を忘れたことに気づく。しかしここは家から徒歩圏内である。ホテルから家に忘れ物を取りに行くという意味不明な行動をとることにした。また、ついでにSwitchも持っていくことにした。この時期はゼルダの伝説をプレイしていた。


特に部屋ですることもないのでSwitchをやることに。ホテルのテレビで据え置きゲームをやるのが夢だったため、達成できて嬉しい。

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド。ゴロン族の村の何処かだと思う。


ゲームをしていると居酒屋に行きたくなってきたので、友人を誘って飲みに行くことに。「風情を感じたいからホテルに泊まる!」とか言っておいて本末転倒である。



~飲む~



軽く飲んで満足したので友人と別れる。じゃ帰るわ!と言いながら自分の家とは逆方向に向かうのはよく分からなかった。


ホテルに戻って少し一人で飲みなおしたい気分になったのでコンビニで酒とつまみを購入。
エビスにイキりが見える。普段は金麦を飲んでいる。


特に興味もないテレビ番組をぼーっと見ながらコンビニで買った酒とつまみをいただく。この瞬間が一番楽しい。書いていてまたビジホ宿泊欲が再燃してきた。


酔いと満腹感で眠くなってきたので寝ることにした。家とは違う知らない天井。

ビジホの天井。気分は完全にシンジくんである。




~翌朝~




起床した。シャワーを浴びて着替えたら、あとは朝食を食べてフィニッシュである。

ビジホに泊まる楽しさの3割程度を朝食バイキングが占めると思っている。大してうまくもないのだが何故か気分が高揚する。スクランブルエッグとソーセージと焼き鮭と……などと考えていると朝食会場についた。


よし食べるぞ、と意気込んだその時、会場入り口の張り紙に気づいた。

張り紙を読むと、新型コロナの影響でバイキング形式は取りやめて弁当を配布するとのこと。テンションダダ下がりである。

朝食の弁当。肉にかけるニンニクソースのパンチが二郎並だった。


朝食を食べてチェックアウトの時間が近づいてきたので帰宅することにした。もちろん徒歩で。


朝食バイキングが無かったことなど残念だった点はあるが、概ね楽しく過ごせた。

やはりビジホはいいものである。


旅行に行くほどの時間やお金は無いが、非日常を感じたい、少し日常生活にスパイスをもたらしたい、といった方はぜひ試してみてはどうだろうか。